Tameo 1:43 TMK440 Ferrari 126C4-M2
3Dプリンター
FUSION360による3Dモデリングを少し。 126C4M2のタイヤをデジタルモデルリングしています。キットのゴムタイヤは少し角ばっていて当時のタイヤのイメージと違います。この時代のタイヤは空気がパンパンに詰まっていてまんまるのベーグルのようなイメージですね。
キットのゴムタイヤ
フロントタイヤ
リヤタイヤ
実車のタイヤの表面に空いている穴を再現しています。プリント時に少し膨らむので少し大きめの穴を開けています。
モデリングしたタイヤを、さらに接地感を高めるためモデリングをします。タイヤは地面に接地している部分は凹み、そこからの立ち面は外側に膨らみます。それをFUSION360で再現するのはなかなか至難の業ですがbrenderというソフトなら比較的簡単に造形が可能です。きっちりと数値を打ち込んで理詰めで作るFUSION360に対してスカルプト系のblenderは粘土を捏ねるような直感的なモデリングができます。ちなみにこの形状変更にはblenderの「ラティス」という機能を使っています。
出来上がったデータをプリントして車体に合わせてみました。タイヤの接地感が出ることで車の存在感が高まります。左が調整後、右が調整前の真円タイヤです。いかがでしょう!完全な自己満ですが左の接地感いい感じじゃないですかね!
キットパーツの造形が乏しいアップライトも3Dモデリングしていきます。キャリパーやディスク、センターロックナットなどは押し出しや回転など比較的簡単な命令で造形できる形状の集合体なので私のようなど素人でもなんとかなりました。
極小のロックナットも一緒にモデリングしました。驚異的に小さい1/43のこのような造形も見事の出力できました。使用している3DプリンターはelegooのMars4 ultraという機材です。4万の3Dプリンターでこの精度はすごいと思います。使用レジンはSK本舗の水洗いレジンでスライサーはCHITUBOXです。
ちなみにこちらがCHITUBOXのスライス設定です。ただ、スライス設定を煮詰めるだけはうまくいかないことが多く、0レベル出しが肝のような気がします。レイヤーの高さを0.02mmとしているので積層痕は肉眼ではほとんど見えませんがそのかわりに出力に大変時間がかかります。
出力寸法もバチピタなので元キットとの合いもバッチリです。