Tameo 1:43 Benetton B186
仮組み
Tameo発売された待望の新作Benetton B186を製作します。1986年のF1世界選手権に参戦したベネトンのマシンであり、BMW製直4ターボエンジンを搭載し、当時最強クラスのパワーを誇りました。デザイナーはロリー・バーンで、ベネトンとして初の自社名義参戦車両でもあります。ゲルハルト・ベルガーが操縦し、メキシコGPでチーム初優勝を達成しました。大胆で鮮やかなデザインが特徴であり、緑・赤・青・黄といった多彩な色が刷毛のタッチを思わせる形で車体全体に配置され、シンプルな一色塗装が主流だった当時のF1マシンの中で強烈な存在感を放ちました。この「絵画的」なリバリーはベネトンのファッションブランドらしいセンスを体現し、マシンの速さと共にチームのアイデンティティを際立たせています。
デカールは予備を含めた2枚入りなのがありがたいです
サイドポッド周辺の左右非対称レイアウトが特徴でした。特に冷却系の取り回しに合わせて形状が異なり、右側はターボ用インタークーラーを効率よく収めるため大型化され、左側は比較的コンパクトにまとめられていました。この非対称デザインは空力と冷却性能のバランスを最適化するための工夫であり、見た目のユニークさと技術的独創性を際立たせています。
キットは最近の構成の例に漏れず弾きものパーツがほぼなくなり、ホイールもスポークと一体成型のホワイトメタル製となっています。
早速筋彫りやら薄々攻撃やらから始めています。使用しているのは筋彫り堂のbmcダンモです。このようなエッジ部分の段落としには最適のツールですね。
マシン右サイドの段落としができました。こちら側はこのように開口しています。
サイドのスリットはキットでは一体成形されたものとなっていますが、これを開講する方法を模索しています。上下に鋸状の板を配置しその間を洋白帯板で梯子のように渡すという方法が良さそうです。
早速CADでスリットのガイドを製作します
マシンを真横から見ると後端に向かって幅が広がっているのでそれに合わせて設計しました
早速プリントアウトしてみました。これはいけそうな感じです。それにしてもこんな繊細なものを歪みなくシャキッと出してくれるMars4 ultraは本当にすごい。
幅2mm、厚さ0.2mmの洋白帯板を先日3Dプリンターで作ったがいどに貼り付けていきます。上下の幅が後ろに向かって広がっていくので、板の幅をほんのわずかずつ広げていかなければいけないのが面倒ですね。
ルーバー工作の目処が立ったのでボディ側を削っていきます。超硬ビットであらかた削ったあとフライス盤で仕上げました。サイズも問題ないようです。
ちなみに使用したフライス盤はアリアクで買った卓上ボール盤に、プロクソンのフライステーブルをネジ穴を切って組み合わせた自作のフライス盤です。精度は少し怪しいですが43にはこれくらいのサーズがちょうどいいです。
リアウイング組み立て中にやらかした半田付けの失敗。最近ずっと成功していたので完全な慢心、気の緩みですね。昔から成長したのはこの時にカッとなってすぐにリカバリーしようとしなかったことです。絶対に取り返しのつかないことになるから。一晩置いて冷静になってから触った方が良いようです。
翌日落ち着いてリカバリーしました
今回も2台同時製作です。