Tameo 1:43 SLK044 Tyrrell 012 Austrian GP 1983
デカール貼り
水をたっぷり塗布しながら斜め平筆で馴染ませていきながら位置を合わせていきます。シワになるのを防ぐために大きなデカールは位置が決まるまでは軟化剤の使用は少なめにしました。位置が決まったら軟化剤をたっぷり塗って1〜2分デカールの軟化を待ちます。デカールが軟化した頃合いを見計らってデカールの中心から外側に向かって水分を外に追い出すように筆を使って面に馴染ませていきます。この際に強い力で押さえ込むと軟化したデカールが歪んだり修復不能のシワを作ってしまうので抑える力は筆のコシの力を最大と考えながら作業をしましょう。
デカール貼りはカーモデル制作の一番の醍醐味と言っても過言ではないでしょう。とにかく楽しい作業です。(大量のカーボンデカール貼りを除く)
ウレタンクリアー 塗装
ウレタンクリアー の塗装です。使用するのはフィニッシャーズのウレタンクリアー GP1です。GP2もあるのですがこちらは研ぎ出しのできないクリアー(吹きっぱなし)だそうです。希釈率は主剤10:硬化剤:1です。こちらは正確に計量カップを使って測ります。専用のウレタンシンナーは比率が1〜3となっていますが体感的には5くらい入れないと塗膜が結晶化して白く粉を吹くような感じになってしまいました。テスト吹き用のダミー模型などがあると失敗を防げると思います。
使用するエアブラシの口径は0.3mmで、使用したコンプレッサーはエアテックスのAPC001 です。最高圧力が約0.38 MPaですが、十分にウレタンクリアー を吹き付けることができました。むしろ最高出力よりも半分くらい圧力を下げてふんわりとした霧で吹き付けるとうまくいく印象がありました。砂吹きを2回10分間隔で行った後、テロっと艶出しの本吹きをしました。ウレタンクリアー はラッカーよりもデカールへのダメージが少ないとは言われていますが、希釈用のウレタンシンナーはやはりデカールを侵食しますので大判のデカールを貼っている時は特に砂吹きを念入りにやった方が良いと思います。
ウレタンクリアー は24時間で完全硬化しその後は重ね拭きが出来なくなります。なのでその時間内で中研ぎを行います。中研ぎはウレタンクリアー の硬化がある程度進んだ状態の方が作業性が高いので半日後とかに行うと良いでしょう。中研ぎにはトレカットの1500番を使っています。
中研ぎが終わった状態です。
研ぎ出し
2度目のウレタンクリアー が完全硬化したらバフレックス 2000、バフレックス 3000、ラプロス8000、コンパウンド3M 5981、コンパウンド3M 5989の順に研ぎ出しを行いました。遅ればせながら研ぎ出しを紙やすりからトレカット、バフレックス 、ラプロスのセットへ移行させたのはとても革命的ですね。作業性が全く違います。道具の進化は偉大です。
モーターツールの使用も作業性を大きく向上させます。綿棒の芯が2.34mmnリューターのコレットにピッタリハマるのに気づき、嬉しくて思わず動画を撮りました。