Tameo 1:43 SLK044 Tyrrell 012 Austrian GP 1983
下準備→仮組み
まずはいつものバレル研磨機にてホワイトメタルを磨いていきます。1/43のパーツはとても小さなものが多いので金属のメディアの中に埋没してなくなってしまいそうです。
研磨機から出したら後々の塗装作業のために研磨剤を中性洗剤で洗い落としておきましょう。
仮組みを始めていきます。この作業をしながら今回はどんな工夫を加えていこうかといろいろ構想を膨らませていきます。今回はエンジン上のカウルを開口して完成後も上からエンジンのエアファンネルを眺めることができるようにすることにしました。
仮組みではまずは車高をと車輪の位置を決めておきます。今回はスペーサーとして厚み0.4mmのワッシャーを3枚挟み、車高を1.2mmとします。この車高から逆算してタイヤが無理なく接地できるようにサスペンションアームの上下の角度を調整して行きます。この時点でプルロッド(車種によってはプッシュロッド)は後付けできるようにすると後々の組み上げが楽になります。逆にこの時点でプルロッドの長さを確定してしまうと最後の組み上げ時に生まれる微妙な誤差で車高がうまく決まらないことになったりします。次に真上から見て前後のタイヤが左右水平に取り付けられているかも確認してください。下地に方眼用紙を貼った台座を使うと水平垂直が見やすくなります。私はいらなくなった43カーモデルのケースを流用しています。
糸鋸でエンジン上部の三角口を開口していきます。いきなり穴の際付近で切るのではなく少し余裕をもたせて切ることが失敗をしないコツですね。
糸鋸で大まかに穴を開けたらやすりで綺麗に形を整えます。
カウルの穴の形を同じサイズの型を真鍮板で作りました。そこにタメオの金属メッシュを挟みトンカチで叩いて穴のサイズぴったりに整形します。
使用したのはこのタメオのアフターパーツですが、普通にハンズで売っているキメの細かい金属メッシュでも問題なく作れると思います。