Building the TAMIYA SF70H No.16
作品のクオリティーを高めるTips:研ぎ出し
今回は研ぎ出しです。ツールを有効に使いあまり手首に負担をかけない楽々研ぎ出しを紹介します。
この記事の目次
- クリア層の構築
- デカールの段差消し
- クリア層再構築
- 塗装面の凹凸を均す
- 鏡面仕上げ
1. クリア層の構築
研ぎ出しをするためにはクリアー層の厚みをデカールの厚み以上にする必要があります。そうしないと研ぎ出しの際にデカールを傷つけてしまします。デカールの厚みを超えるクリアー層は私の経験上約3回の重ね吹きで構築されます。使用するクリアーはガイアノーツのEx-03クリアーです。希釈は約1/3、使いやすように希釈用の瓶を使いあらかじめ希釈をしておきます。
2.デカールの段差消し
次にデカールの段差を無くしていきます。私が使うのはブラシを切り取った電動歯ブラシの先に小さく切ったスポンジヤスリを貼り付けた物です。このような作業には専用の高価なツールもあるのですがこのような安価な電池式の電動歯ブラシでも十分です。電池式であれば1000円で以内で購入できます。先端のスポンジヤスリに細かく切った耐水ペーパーの#1000-1500を貼り付けデカール部分の厚みを無くしていきます。
このとき注意するのは極力あまり強く押し付けないことです。デカールの外側のなぜならデカールの外側のクリアー層まで削ってしまうといつまで経っても段差が消えないからです。
3. クリア層の構築
ある程度デカールの段差を消し終わったらまたクリアー吹いて、今度は研ぎ出し用のクリアー層を構築します。
4. 塗装面の凹凸を平す
吹きっぱなしのクリアーの表面は柚子肌と言って塗面がみかんの皮のように凹凸になっています。これを全体的に4000-8000番のラフロスを電動歯ブラシに貼り付けて均していきます。
電動ツールの届かない場所はピンセットを使います。
5. 鏡面仕上げ
柚子肌をある程度均すことができたら最後に液体コンパウンドを使って艶を出していきます。柚子肌をある程度均すことができたら最後に液体コンパウンドを使って艶を出していきます。今回私が使うのはスジボリ堂のマイクロポリッシャー123です。粗め・細め・極細の3段階ありこれを電動ツールを使って研ぎ出していきます。どうしても電動ツールでは届かない場所は綿棒などを使って研ぎ出してください。
1.粗め
2.細め
3.極細
各段階の合間には必ずコンパウンドを洗い流してください。粗いコンパウンドが残っていると艶出しの効果が薄まってしまいます。私は超音波洗浄機を使っています。
電動ツールを効果的に使うことで研ぎ出しの労力をかなり軽減することができます。皆さんも是非取り入れてみてください。
いよいよパーツか揃いました。
次回でSF70Hも終了です。