Model Factory Hiro 1:43 PORSCHE 962C
整形のやり直し
ウレタンサフまでゴリゴリ剥がしましてここまで戻りました。もう一回下地作りから。何度も楽しめて冥利につきます。
振り出しに戻ったついでに1度目の塗装後に気になった造形をこの際ということで修正中です。
フロントカウルからコックピットへの連続性の向上とエッジがキュッと立ち上がるリップ感を出す工作です。あとはフロントライトの脇が痩せている部分に肉盛りをしました。
フロントカウルのパテ盛り造形が大体終わりまました。この後ステサフで形状の確認をします。
捨てサフを吹いた後、細かな修正をしています。写真のスポンジヤスリホルダーは3Dプリンターで作りました。
クリアパーツ
窓のフィッティングをします。まず切り出す前にドア窓の導風口を開けます。ディバイダーで位置を決めたら、きっかけの穴をエアブラシのニードルで開けます。そこから0.1mmずつ穴を広げ最終的に1.2mmにしました。この後バリの処理もしたいですね。
フロントウインドウのフィッティングをしています。ハサミで大きく切ってからゴムブロックに貼った紙やすりでほんの少しずつ合わせていきます。はみ出た部分は黒マジックで目安を作るとやりやすい
ヘッドライトの右側を一台分切り出しました。ちょっと削っては乗せてみてはみ出た部分をマーキングを繰り返します。苦手なクリアパーツ、しかも初の箱車で複雑な962Cのヘッドライトは本当に時間がかかりました。気づけばえらい時間になってます。
ドアウインドウの切り出しも完了。1台分で3日かかりました。予備がないので精神的に疲れます。
塗装
塗装リセットからウレタンサフまで戻ってきました。使っているウレタンサフは関西ペイントの2液のものです。主液10:硬化剤1:ウレタンシンナー25。私的に一番使いやすい希釈がこれでした。
ウレタンホワイトを吹きました。 この後はまたマスキングをしてロスマンズブルーを吹きます。
ロスマンズカラーの塗装に取り掛かっています。以前にマスキングですがフィニッシャーの上村さんの動画でメタルックを使ったマスキングでやっていらっしゃったのですが、その方法を私も試してみました。
ロスマンズブルーについてです。前回はフィニッシャーズのブライトブルーをそのまま希釈して塗装していましたが、透過性が高い塗料なので濃度が安定せずに苦労しました。今回はブライトブルーに隠蔽性の高いスーパーファインコバルトを混ぜてみました。実際の使用感ですが、ブライトブルー単体の場合、噴けば噴くほどその場所がドンドン濃くなっていく感じで、噴きが足りない場所とそうでない場所のムラが強く出てしまい全体の統一感を出すのが難しかったです。ブライトブルーに対して隠蔽力の強いスーパーファインコバルトを1/4〜1/3ほど混ぜることで塗膜の隠蔽力が高まり、吹き付けによる濃度上昇もある一定のところで止まってくれるようになりました。
このような谷折りの折れ目のマスキングはガビガビになりやすいのですが、上村さんのやっておられたメタルックを使ったマスキングでとてもうまくいきました。ブルーもスーパーファインコバルトの足したことで濃度が安定して塗装のコントロールがしやすいです。
ロスマンズブルーの濃度にムラ対策に目処が立ったのでここからは前回のように塗装ベースでまとめて塗装するのではなくカウルを個別のパーツごとに丁寧に塗装することにしました。変なうっかり噴き忘れもなくなります。角に溜まりができないように最初はドライに少しずつ塗膜を厚くしていき、最後に色出しのウェット塗装をするイメージです。
ゼッケンサークルのマスキングです。AIRTEXのマスキングフィルムをサークルカッターで真円にカットしています。
後ろから前へロスマンズカラーを伸ばしていきます。影に置いた時、ハイライトを当てた時などのブルーの表情が豊かななのはフィニッシャーズのブライトブルーの効果かと思います。
フロントカウルのマスキングです。ヘッドライト周辺のマスキングはAIRTEXのを使用しました。特に縦ラインは素直に引くとヨレるのでフィルムの伸縮性を利用して見た目に真っ直ぐに見えるように湾曲させて貼りました。
フロントカウルまで塗装完了しました。