MFH 126C2の製作記を旧ブログから再掲載
下準備編 | 仮組み③
リヤセクションの仮組みです。このパートでも説明書の方法では物理的に組めない工程があります。そのためにパーツの追加加工が必要となります。ギアボックスに刺さっている真鍮線でエンジンブロックとギアボックスをしっかりと組み合わせます。ここの部分には完成後に大きな重量がかかる場所なのでかなり太い真鍮線が使われています。
サブフレームとサスペンションアームを組み付けます。
ここからが問題の説明書通りに組めないパート(その2)です。まずは説明書をご覧ください。どう考えてもこの方法ではドライブシャフトは入りませんね。。
白いレジンのアップライトパーツに外側から穴を開け、ドライブシャフトを外側から挿入することにしました。
下準備編 | 仮組み④
ここまでの工程で組んだパーツ同士を合体させます。塗膜の厚みも考慮してパーツ同士のクリアランスには若干の余裕を持たせましょう。ここできちんと組めるようにしないと、この段階でクリアランスがないと塗装後に組むことができなくなります。リューターをプロクソン製のドリルスタンドに取り付けて、エンジンブロックにまっすぐ正確な穴を開けます。
エンジンブロックに真鍮線をねじ込みます。このようにエンジンブロックとギアボックスを組み合わせます。キットの真鍮線はかなり太いので流石の強度があります。
シャーシの上に載せてみましたが、ラジエータがシャシーと干渉して、白レジンのシャーシが外側に膨らんでしまっています。ラジエータのサイドを削りシャーシの中に収まるようにする必要があります。
シャーシの上に載せてみましたが、ラジエータがシャシーと干渉して、白レジンのシャーシが外側に膨らんでしまっています。ラジエータのサイドを削りシャーシの中に収まるようにする必要があります。
下準備編 | 仮組み④
このキットはステアリングきることが出来ませんのでステアリングができるように加工を加えます。この項の加工は高い技術を要します。難しければこの項を飛ばしてください。
タイロッドを新しく作り直します。アップライト側は基部とタイロッドの付け根をスライスし切り離し、モノコック側は真鍮パイプに置き換えるために切り離します。
3mmの真鍮パイプを半田で溶接します。 2mmの真鍮パイプを通過させます。 前面は元の部品です。キットのパーツからユニバーサルジョイントの部分だけを切り取って新造のパーツに溶接します。
金色に見えるのが2mmの真鍮パイプです。
そこに1mmの洋白線を通します。そして洋白線とタイロッドと接続します。
ステアリング加工が完成しました。
金属の質感を生かすパーツはポリッシュ仕上げにします。紙ヤスリの#240〜#2000までを使って磨き上げます。
角を丸く削ってしまわないように消しゴムをヤスリにあてて使っています。
#2000番まで終わったらコンパウンドの粗、中、小、液体を使って鏡面状の磨き上げます。手前が磨き前、奥が磨き後です。
鏡面磨きの仕上げとして使うのがバルケッタの「ミラーフィニッシュ極」と#10000コンパウンドです。
#2000ペーパーの後、バルケッタの使い方動画にならい指にサランラップを巻いて極を使って磨きます。ラップがどんどん真っ黒になってきました。もの凄くさらさらした液体なのにかなり削ってくれる感じです。その後、#10000をクロスで磨いたのが下の画像。バルケッタの動画ではこの工程を4回繰り返せば完璧とのことですが1回でもここまで鏡面になってくれました。
元のパーツは表面が梨地のように凸凹ですのでペーパーは240番から当てます。240→320→400→600→800→1000→1500→2000→ラプロス4000→ラプロス6000→ラプロス8000→液体コンパウンド(バルケッタ極み)→コンパウンド10000(バルケッタ)という13回の磨き工程をすべてのパーツに施しています。
磨き工程で一番工数が多いのがこのパーツです。面が多い上にモールドが多いです。すべての面に対して水平になるように消しゴムに貼付けたペーパーを当てていきます。それが右側のパーツが5面、左側が7面、つまり5面×13回+7面×13回=156工程になります。
ちなみに磨きの妨げになるモールドは一度削り落として後でまた追加することにしました。
洋白帯を使ってモールドを復活させます。
このようになりました。