Tameo 1:43 TMK190 Williams FW16 Australian GP 1994
製作開始
誰もが「悲劇のマシン』として記憶している1994年のFW16。今回はこのマシンの持つ、唯一の明るい話題とも言える最終戦オーストラリアGP、ナイジェルマンセルのF1ラスト勝利バージョンを製作したいと思います。
まずはランナーままヤスリがけをし、塗装の足をつけていきます。
ボディはキャストの状態が悪く全体的に痩せています。ボディがかなり痩せているためシャシーとボディに大きな隙間が空いてしまいます。その隙間をハンダで埋めていきます。大きなパーツのためコテの温度は280度と高めに設定しました。コツはパーツへしっかりと熱が入るようにゆっくりと動かす。パーツに直接コテを押し当てないようにパーツの上空1mmくらいの距離を保って動かす。熱はコテから直接ではなくハンダを通じてパーツへ伝えるイメージ。
カウル後方を開口しました。
インダクションポッドも開口しておきます
サイドポンツーンも痩せ痩せなので肉盛りをしています。型が相当傷んでいるのでしょう。
リュータをフライス盤のように動かしてカウルの奥の方まで薄々攻撃をしました。こうすることで低いアングルから見ても奥まで薄く見えるようになりました。
写真の左が未加工、右が加工後です。
形状確認
パテを盛って新旧ロットを比較。左が新ロット、右が旧ロット。新ロットはボディが相当痩せてるのでこれだけ盛らないと旧ロットと同じ厚みになりません。モールドの掘り直しはガイドにマスキングテープハイグレードを使用。
ウレタンプラサフで捨てサフを吹いて、清流板のステーの位置決め&穴あけなど。マニュアルでは棒1本で支える指示なのですがここは実車通り6点支持にしたいところですね。ということでモノコック横が穴だらけになりました。
翼端板をはんだ付けしました。リアウイングの下の板はブーメラン型なのでトーチであぶって焼き鈍し変形させます。この際冷却に水などを使って急冷すると逆に硬くなるので注意!一旦ざっくりとプロポーションの確認。リアウインが少し高いようですね。
このキットのいくつかある残念ポイントの一つにステアリングパーツがしょぼいというのもあります。洋白線とエッチングパーツのランナーの一部を使って作り直しました。
このキットは残念なことにウインドシールドとテールランプカバーのクリアパーツが付いていません。なのでバキュームフォームする用の型を作っています。テールカバーはおゆまるを使って型を取り、ウインドシールドはポリパテブロックからの削り出しです。