Model Factory Hiro 1:43 PORSCHE 962C
デカール
薄めに希釈したフィニッシャーズのオートクリアーで塗膜の表面を少し滑らかにしてからデカールを貼ります。難所はやはりショルダー部にあるストライプデカールですね。
ボディーの分割に合わせてデカールも5分割でカットされているので前後でずれないように慎重に位置合わせをします。やり方としてはゴールド部の端っこをマークソフターで糊付けしてから位置を合わせ平筆や面相筆で織り込んでいくイメージです。
最後のセクションのストライプは山形の形状な上に一番長いので難易度が高いです。このようなデカールはスタート部分(写真の筆先の部分)を軟化剤で固定してしまってから始めると比較的作業が楽ですね。
シワが出そうな場所はハンダゴテで蒸した綿棒を押し当てて圧着していきます。半乾きになったらよく切れるナイフで分割部をカットします。この作業が一番嫌ですね。それにしてもロスマンズはかっこいい
ルーフのストライプデカールを貼りました。MFHのデカールは硬いですね。マークソフターでなかなか負けてくれません
ロスマンズポルシェは世界で一番かっこいい
脚回り
センターロックナットを作っています。キットパーツについていたロックナットのモールドは切り落として、さかつーの六角フランジ平径1.5mm 内径0.9mmに置き換えます。
ナットはそのままでは長すぎるので0.9mmのドリル軸に固定してハンドピースで回し削ります。
アップライトの塗装をしています。資料を見ながら塗り分けてから墨入れとブラッシングをしました。
ホイールを組んでいます。リムに0.3mmの穴を開け、滋賀昆虫の1号虫ピンをブレーキバルブに見立てて挿入しました。
タイヤロゴを貼った後にマットクリアーを噴くのですが、そのためのマスキングを貼りました。DSPIAEのサークルカッターはすごい便利
ホイールをマスキングしてタイヤ部にセミグロスクリアーを噴きました
タイヤのディスクを取り付けました。
クリアー → 研ぎ出し
デカールを押さえるためのクリアーを噴きました。砂吹きでデカールのご機嫌を伺いながら層を重ねていきます。
デカールの段差を消すほどではない研ぎを2000番のバフレックスをタミヤのコンパウンドスポンジに貼り付けて行いました。このスポンジは硬い層と柔らかい層の二重構造になっていてとても使いやすいです。この後に最初よりも少し濃度を上げたクリアーをウェットに噴きたいと思います。
オートクリアー:シンナー=1:2くらいに希釈した濃いめのクリアーを4回ほど重ねました。しっかりと乾燥いさせてから研いでいきます
中研ぎをしています。アルゴファイルのSSRビットのスポンジヤスリからヤスリ部分を切り取ってミニミニポリッシャーを作りました。これすごくいいですよ!
ヘッドランプ内を塗装しました。タミヤエナメル塗料ののマットブラックにジャーマングレーを加えて調色しました。
はみ出た部分はタミヤのクラフト綿棒(三角・フラット)で拭き取りました。いわゆる勝負綿棒です。
組み立て
キット付属のサスペンションスプリング(写真手前)が貧弱なので真鍮線0.5mmを使用して置き換えます。真鍮線は焼きなますと簡単に綺麗に巻けます。
手前にあるのがキットのスプリングです。これではあまりに貧弱ですよね。
これくらいの存在感はあってもいいです。
完成イメージとしてはタイヤ外しのディスプレイを想像しているのですがセンターロックハブはホイール側についてしまっているのでタイヤを外した時にブレーキディスクに刺しておくセンターロックハブを作りました。さかつーの六角ナットはテーパー加工しています
フロントサススプリングも真鍮線で置き換え。これくらいの存在感があってもいい。
足回りの塗装と組み立てをしています。ゴールが見えてくると早足になりがちなので雑にならないようにペースに気を配りたいですね。
リアサスの前にあるポリタンク(?)は乳白の白なのですが素材感の違いを塗装表現で再現できないかと思い透明レジンで出力してみました。
3Dプリンターで作成したポリタンクはクリアーブラウンで液面を塗装した上に薄くフラットホワイトを重ねる感じで塗装をしました。さりげない存在感のあるタンクになりました。
パイピングの準備をしています。目立ちやすい要所には少し値の張るディテールアップパーツを使用。アドラーズネストのナットとソケットを組み合わせたホースエンドです。型番はANE-0218とANE-0219
ポリタンクとギアボックスを繋ぐホースエンドにはアドラーズネストの超極細リード用ニップル2、型番ANE-0242を使用。オールラインは0.3mmの半田線をヤスリ棒でコロコロして網目のような痕を付けたもの使用。
プラグコードなのですが今回は0.3mmのハンダ線を黒染めして使っていきたいと思います。よくある黒染め液は毒物指定で購入には身分証明書の提出が必要になるのですがこの今回使うブラックパティーナEXはステンドグラスのハンダを黒く用途のもので購入に身分証明書の提出は必要ありません。
使用方法も簡単で表面を脱脂したハンダ線に液を筆塗りするだけで瞬時に色が黒くなります。擦ると黒が取れたりもするのですがその部分に再び筆先で塗布すれば黒さが戻ります。プラグコードの黒染めにこれはとても使いやすいです。
エンジンルームの組み立てを進めていきます。情報量を少しずつ高めていく過程はすごく楽しいですね。
パイピングを仕上げていきます。素材感の違うさまざまな線材を入れ込んでいきます。962Cの配管で一番目立っているワイヤーコーティングのチューブは0.4mmのタミヤパイピングケーブルに0.2mmのワイヤーを巻いたモノを使ってみました。
パイピングはこれで完了です。