Building the TAMIYA SF70H No.03
作品のクオリティーを高めるTips:仮組み
今回はSF70Hの製作を行いながら「仮組み」という作業について、そのメリットや、作業のコツなどについてお伝えしていきたいと思います。
この記事の目次
- 仮組み時に確認しておくべきこと
- 仮組みをすると良いコトいっぱい
- 仮組みの方法紹介
1. 仮組み時に確認しておくべきこと
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塗装前にあらかじめ組んでおくべきパーツを確認。
組んでからの方が塗装が楽なパーツ、組む前に塗装した方が楽なパーツを確認することで塗り分けでの労力を削減することができます。例えば同じ色で塗装指示のあるパーツはあらかじめ組んで置いた方が作業が楽になります。
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研ぎ出しが困難な場所を確認
現代F1は特に複雑なエアロ形状が多く、先に組んでしまうと研ぎ出しが困難になってしまう場所が多々あります。そんな場所は研ぎ出しまでやった後に組立てるなどのプランを組む必要があります。
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接着前に加工が必要なパーツを確認
下の写真はSF70Hのノーズ下のエアインテークです。ここはシャープに薄々攻撃をした方がよいパーツですが、接着を先にしてしまうと作業が困難であることが仮組みで判明しました。
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強度補強が必要な場所を確認
F1モデルでは主にサスアームとアップライトの接合や、エアロパーツの接合等で強度的に弱い箇所がみられる場合が多いです。そのような場所にはあらかじめ補強を入れておきましょう。
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合わせ目消しが必要な場所を確認
全てのパーツの接合面の合わせ目を消す必要はありません。特に見えない場所への合わせ目消しは無駄な作業になりますので、どこが外から見えてどこが外から見えないかを確認しながら作業の効率化を図りましょう。
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パーティングライン消し、ダボ穴消しが必要な場所を確認
これも合わせ目消しと同じでどこが外から見えてどこが外から見えないかを確認しながら後の作業の効率化を図りましょう。
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カーボンデカールを貼るべき場所を確認
カーボンデカールはそれ自体も高価なものですし、貼る作業もかなりの工数がかかります。組んでみたら折角貼ったカーボンデカールが全く見えない!なんて事もよくあるとこで。。なので事前に貼るべき場所を確認しましょう。下の写真のアップライトの円筒部分はホイールを嵌めると全く見えなくなることが仮組みで判明したのでここにカーボンデカールを貼る必要はありません。
2.仮組みの方法紹介
仮組みには人それぞれ方法がありますが、ここでは私が行っている方法をご紹介します。
あらかじめ見えそうな場所の薄々攻撃を済ませておきます
同じ色の塗装指示で先に組んでも支障のない場所は接着をしてしまいます。これで塗装作業も楽になります。
サスアームなどのパーティングラインはあらかじめ消しておきます。
ボディパーツやカウルパーツにある一見パーティングラインに見えるものは塗装色の塗り分け指示線であることがあるのでそれは間違って消してしまわないようにしましょう。
組立てには乾燥後にも簡単に剥がせる「セメダインBBX」を使用します。この接着剤は乾燥後にはゴム状になってピンセットなどで簡単に綺麗に剥がすことができる上にまあまあ使える接着力があるので仮組みに重宝します。
セメダインBBXを使った仮組み作業
仮組み終了時にはピンセットにて簡単にペリっと剥がすことができます。
仮組みでは作業手順が説明書通りではうまくいかないという事実が多数判明するはずです。本番の作業イメージして組み上げていきましょう。
このように無塗装とはいえ完成形が見えてくるとモチベーションがアップしますね!
3.仮組みをすると良いコトいっぱい
- 作業効率がアップ!
- コスト削減!
- 作品のクオリティアップ
- 完成形が見えてモチベーションアップ!
こんな良いことづくめの作業をやらない手はないですよね!